SSブログ

【コロナウイルス】(弘教寺だより 令和2年5月号掲載)

 今回のコロナウィルスは私達の生活に言いようのない不安と恐怖をもたらしました。
 感染それ自体の恐怖もありますが、それ以上に人とのコミュニケーションが遮断され、いつまでこの状態が続くのかわからないまま生きることを強制される…そんな不安が大きいと感じました。多くのお方が心塞がれ、辛い思いをなさっていることでしょう。しかし、事実としてこの状態はウィルス出現の前も、また感染騒動が収まった後も、何ら変わらないのです。私の命がいつまであるのか、いつどんな形で命終えるのか、そんな私はどうすべきか…誰もわからないまま生きています。ある意味不安を抱えている方が「正常」なのです。
 ウィルスがなくなったらまた元に…それは幻想かも知れません。もう社会は、世界は以前の状態には戻れないと思います。そんな時代を生きる私は、少なくとも今の命どう生きるべきか…そこを問うていきましょう。コロナウィルスはある意味、私にしっかり生きよ、生き方考えよの催促をしているように思います。自分で考えても解決しない問いに、阿弥陀仏は答えを用意して下さっています。「我に任せよ。必ずすくう」とおっしゃっています。

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。