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【行き違う思い】(『シティライフ』令和3年2月13日号掲載)

 人は一人では寂しいのです。だから家庭(仲間)を持とうと考えます。そしてその想いが叶った…でも年月経つといろいろな問題が起こってきます。
  皆本心では仲良くしたいのです。だから相手のために良かれと思って苦労をいとわず、せっせと行動します。そしてその結果…感謝されると思っていたのに、反応は思わぬものであった。一生懸命の方向が、少しだけズレていたのでしょう。さらに相手に喜んでもらえるようと努めても、なぜか笑顔は返ってこない。
 もう引き下がれません。だって、良かれと思ってやっているのですから。
「私はいつも一生懸命」…その思いこそが、周囲の負担になっていきます。「あなたのため」も結局は煩悩。相手よりも自分の気持ちを優先しているのです。
 精一杯なのになぜ?…仏様は苦悩する私を案じて「煩悩故に苦しむあなたを放っておけない。仏としてあなたの苦悩に寄り添う」と。仏の慈悲心に触れたとき、相手の気持ちにそっと、もっと寄り添いたいという誠の心が生まれます。

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