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【すくいの主は阿弥陀】(『弘教寺だより』令和2年12月号掲載)

 『ハスノハ」という、ネット上での相談サイトでお悩みにお答えしています。そのご縁で時々お悩みが直接電話で寄せられます。
 感謝されることもあるのですが、先日は「もう結構です」とおっしゃって先方から切られてしまいました。その時は何とも言えない気持ちになりましたが、でも今回は自身で深く考え、反省する機会に恵まれたと感じます。
 ご相談が「一般論からすれば、おっしゃっていることは受け入れられない」ことはあっても、そのことを指摘すれば、お相手を否定することにつながります。「傾聴」という言葉があります。「しっかり聞く。否定せず聞く。寄り添って聞く」…ということです。つい仏教を振りかざし、「教えましょう」的態度を取ってしまいがちな私にはなかなか難しいことです。
 でも、傾聴・共感することがとても大切ですね。そして、御自身に「解決への道(思い)」があれば、その後押しをする。結果うまく行かなければ、又その時相談して下さいと告げる…僧侶にはそこまでしか出来ません。
 本当のおすくい(解決)は阿弥陀仏の側にしかありません。そのことをお伝えし御一緒に頭を垂れて仏の教えを請いたいと思います。

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