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【だまされないように…】(『弘教寺だより』令和3年1月号掲載)

 トイレの時計がずいぶん進んでしまうので困ってしまい、ならばということで3分ほども遅らせることにしました。これで徐々に正確な時間に近付くだろうとご満悦。そしてここに意外な効用が…。お参りの準備で急いでいるときにトイレで時間を確認すると、「ああ、まだ大丈夫だ」と心が落ち着くのです。そしてお察しの通り、トイレを出た瞬間から他の正確な時計に焦らされることになります。時計が遅れていることは私にもわかっているのです。でもその時計を見ると安堵の思いが沸き起こって、それは止められないのです。
 結局、脳が時計の針にだまされているのです。脳って人間の臓器の中で別格とも言える優れた働きを持つ存在ですが、割と簡単にだまされるんですね。いえ、私だけでしょうか?
 そんな自らの脳にだまされてはいけません。時計は遅れているのだから安心などしていられないのです。同様にまだ十分若い、健康だといって油断して生活していてはならないのです。
 人生の時間は有限…とはいえ、残り時間はまだタップリある。そう思い込んでいる脳にだまされてなるものか。
 その為にはやはり今年一年 仏法を頼るしか他にないようです。

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