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【ため息】(弘教寺だより 令和元年11月号掲載)

 最近、坊守から私は「ため息」と「独り言」が多いと指摘されました。昔からですよ…この欄(『坊さんの独り言』)の「タイトル」になっているくらいですから。
ため息はなぜ出るか…心配事や不安があると、呼吸が浅くなったり止まることがあり、ため息をつくことで元のよい呼吸に戻ろうとする、そんな身体の自然な働きなのだそうです。ため息は、息を吐く時間が長くなり腹式呼吸となって血流も回復。ため息はストレスも吐き出せてまさに一石二鳥…健康の為にもどんどんため息を吐きましょう。
 大体、私がため息をつくときは悩んでいるときではなく、その後です。つまり辛さを受け入れた姿と言えます。極端に言うならば、ため息は「苦悩受諾の儀式」なのです。
 もっとも、ため息など出ず、「やらかした!」「やってられない!」といった愚痴・独り言のオンパレード状態もあります。そんな時にこそ御念仏なんですよね。仏様を忘れている私だからこそ努めて念仏申しましょう。私が仏を忘れても、仏は私を忘れない。「頼ませ、任せさせてすくう」とおっしゃる仏様。私が仏を信じないことを見抜いてのおすくいでした…正に唯一無二・天下一品のお念仏です。

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