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【仏に遇う】(『シティライフ』平成30年12月8日号掲載)

 「故人は阿弥陀仏のはたらきにより、浄土に迎え取られ、仏と成られた」…浄土真宗の根幹です。
 でも愛する御家族に先立たれたお方が、仏ではなく以前のままでいて欲しいと願うのは自然です。仏になど成って欲しくない。だから御遺影が大切だし、何より生前の故人様との思い出を大切になされるのでしょう。
 御遺影は過去の御姿です。又想い出は我が心の働きですから、故人様の存在は私が握ることになります。心は移ろい易く、故人様を思う時間は減っていき、自分が辛いときだけ思い出したり…。
 故人様は今は仏様と頂きます。仏様は私の喜び・悲しみを、そのまま自身の喜び・悲しみとされるお方です。私の幸せを願い、その為に念仏となりて私に寄り添い、慈悲の御心のありったけをもって私の為にはたらき続けるお方です。そのお方は仏様であって過去の存在ではないのです。どうか仏様に出遇って下さいませ。総追悼法要『遇縁』への参拝をお待ちしています。

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