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【悟りの意味を知る】(弘教寺だより 平成30年12月号掲載)

 ニュートンは「リンゴが木から落ちるのを見て、万有引力を発見した」そうですが、私は「冷蔵庫の扉を開けた瞬間、惣菜が落ちて、悟りの意味を知った」のです。誤解しないで下さい…「悟った」とは申しておりません。
 何だ!冷蔵庫への仕舞い方が悪い!床だって汚れた。食べ物が勿体ない!誰だこんな仕舞い方をしたのは!が私(人間)の気持ちです。で、次の瞬間に「既に惣菜は落ちてしまい床は汚れた。掃除をするしかない。でも、まだパックの中に残っている方は大丈夫だ。いやこぼれた方も大丈夫かも知れない。そうじゃないかも知れない。捨てたら、お腹が空くし勿体ない。食べたらお腹を壊すかも知れない。どちらを選ぶのも自由だが、その結果は自分が引き受けることになる」…これです!
 釈尊は事実を見つめ続けたお方です。冷蔵庫に誰が仕舞ったかはどうでも良いことであって、それより今自分が直面している事実を見つめ、受け入れてその対処だけを考え、行動する。そこに犯人捜しは必要なく意味も無い。事実の前には立腹も何もありません。これがさとりです…「今の私には至ることの出来ない境地」です。

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