第33回 【いつまでも…】

　「いつまでも 続くと思うな その暮らし」
　別に綾小路きみまろさんのパクリではありません。さては坊さん、家庭が壊れた腹いせに…というのでもないつもりです。
　私達は漠然と今の状態が続いていくものだと考えがちですが、全てはとどまることなく変化しています。自分の身体も心も家族も生活も時々刻々と移り変わり、思いもよらぬ事が起こるものです。
　ただ変化とは必ずしも私達が想像する悪い方向へ行くだけではありません。良い方向に向かう場合もあります。しかし、それは多くの場合、努力や忍耐を伴うもので一朝一夕に「幸せ」が訪れることは少ないようです。
　阿弥陀様は私達の真の幸せを願い続けておられます。だからこそ私から決して離れることなく、人生を共に歩み、正しくお導き下さるのです。そんな私はこの社会から逃げずに、精一杯生き抜いていけるのです。「親と金」は無くなる時がきても、仏様は永遠に一緒です。