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第26回 【目覚め】

 春と同じく「秋眠 暁を覚えず」で、朝あと五分だけ眠っていたい気持ち、誰しもお持ちでしょう。学生時代「早く起きなさい。遅刻するよ」と親に起こされたことを懐かしく想うことです。今ではその役目は目覚まし時計に取って代わりましたが、いずれにせよ「眠いのに起こされるのは有難くない」のが本音です。親としては子供の遅刻を心配して何度も声を掛けに来たのでしょうが、眠い頭には感謝どころか、うるさいとしか思えませんでした。
 朝の目覚ましはまだいいのかも知れません。人生の一番大切なことに目をつむり、まどろんでいることの方が重大問題です。このままではいけないと感づいているのに、もうちょっと、まだ大丈夫、今はこのまま…。その結果は遅刻くらいでは済まないようです。いえいえ、驚かすつもりはありません。阿弥陀様が目覚めを促されるのは本当のこと(真実)に気付いてほしい、この命に限りあることに目を向けてほしいという願いからです。そこから本当の人生の朝が始まるのです。

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