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第19回 【価値あるもの】

 四才の娘は、外で「小枝」や「小石」等を拾ってきては物入れに大事にしまい込んでいます。いい加減貯まったので私達が処分しようとすると泣いて怒るのです。親から見れば只のゴミですが、彼女にとっては宝物なのでしょう。
 私達も大事なものをいろいろ持っています。財産はもちろん、車や装飾品等数えきれないほどです。苦労をしてやっと手に入れたものほど愛着もあります。でもいくら大事なものも命終わる時には全てこの世に置いていかなくてはなりません。悲しい現実ですね。もしかすると他にもっと大切な価値あるものが存在するのに、そのことに気付いていないだけなのかも知れません。煩悩に苛まされ、真実が見抜けなくなっている私達は、御仏様に本当に価値あるものを問い聞いていくより他無いのです。そしてそれが仏様に支えられて生かされている自らの命であったと知らされた時に、無上の価値あるこの命を全うする生き方が出来るのです。

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