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【夕日】(弘教寺だより 令和元年12月号掲載)

 今の時期は夕日が綺麗に見えますね。なぜ夕日はあんなに赤く大きいのか…実は大きさは昼間の太陽と変わっていません。夕日は手に五円玉を持ち、腕を伸ばして覗いてみるとその穴の大きさとほぼ同じです。割合と小さいのです。また赤く見えるのは…夕日は斜めに差し込むため、昼間より空気の層を通る距離が長くなり、青色や青色に近い光が散らばって失われた結果です。その散らばった光はどこへ…それが空が青い理由だそうですよ。
私達は目に見えるものしか信じません。逆に目に見えるものは信じるということです。夕日は大きいし、赤いのだと信じています。
 見せかけという言葉があります。外見、うわべの意味です。見ているものが見せかけのものでないか、信じられるか、頼りになるものか…とても大事なことですが、それらを判断するのはこの私。そして私の側にその判断を下せる能力があるのかどうかは大事な観点です。
 仏様を判断の基準にするとは、仏を真実・本物と頂くことです。それは私を判断の基準にしないということで、自分を真実とはみなさないということです。やっぱり夕日は赤くて大きいと思う私だ…と認めることです。

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