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【被災に寄り添う】(弘教寺だより 令和元年10月号掲載)

 此の度の台風による被害は如何でしたでしょうか。被災されたお方には改めて心よりお見舞い申し上げます。
 台風の後、多くの門徒さんに被害状況を伺いましたが、「被害は殆どありませんでした。きっと仏様が守って下さったんですね」とおっしゃるお方が複数いらっしゃいました。もし本当に仏様が守って下さったなら、被災されたお方は仏様が守って下さらなかったことになります。手を合わせていなかった、信仰が足りなかったからだと言われそうです。実際は県内の浄土真宗寺院も被災しています。
 もし、仏様が台風を物ともしない摩訶不思議な力をお持ちとして、その力を私に向けて使うことがあれば…震え上がりますよね。もう仏様の言うことを聞くしかありません。
 仏様が守って下さるとは、私に寄り添い続けて下さるという意味です。私がどんな悲惨な状況に追い込まれても、世界中を敵に回すようなことになっても、仏様だけは私から離れず、私を支えて下さいます。
 「寄り添う」…ここです、仏様のおはたらきの真髄は。そんなおはたらきは素直に頂いた方が、生き易いことだけは間違いありません。

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