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第60回 【戦後六十年、日本】

 昭和三十八年生まれの私には戦争体験はありません。ですから書籍や資料等で、戦争の犠牲となられた方々の気持ちを想像するばかりです。明日をも知れぬ、いや明日必ず死ぬと覚悟して過ごす一夜とは一体どんなでいらっしゃったでしょうか。
『とにかく、もう二度と戦争を起こしてくれるな』というのが尊い命捧げられた方々、共通の想いでありましょう。多くの犠牲の上に今の日本が存在することを忘れてはならないと思います。
 ただ、戦争は無い今の日本がどれほど素晴らしい国なのかと問われると言葉に詰まります。戦争犠牲者の方々は、はたして今の日本に生まれ変わりたいと、また、今の日本の為に命落としたことは無駄ではなかったと胸を張っておっしゃってくださるでしょうか。
 私達はもう一度御仏と成られた多くのご先祖方の御声、つまりお念仏をしっかりと聞き抜き、自らの往くべき道の再確認が必要だと感じます。


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